雨が降ったりすると植物の葉の裏に隠れていることを見かけるカタツムリですが、よく見ると大小様々なカタツムリがいます。これは種類の違いもありますが、ほとんどは年令の違いです。
カタツムリは貝の仲間なので卵からふ化かします。どのような工程でふ化するのでしょうか?
カタツムリは雌雄同体
ご存じの方も多いかと思いますが、カタツムリは雌雄同体というオスとメスの両方の機能を持った生き物です。
これは行動範囲が狭いカタツムリならではの特徴の一つで近くに同じ種類のカタツムリがいればつがいになるということです。
逆に一体でも卵を産むことも可能とされていますが、卵の生存率はあまり高くないようで、カタツムリにとっては最終手段なのかもしれません。
カタツムリの産卵時期と時間
カタツムリの産卵時期はだいたい5~8月です。
この時期になると相手のカタツムリを見つけ産卵する行動をします。ちなみにこの時間は4~8時間くらいが多く報告されていますが、中にはおよそ1日かけて、ということもあります。
その後10日ほどすると産卵をします。数は種類にもよりますがよく見かける種類だと40~50個ほどと言われています。大きさは2~3ミリほどで丸い形をしています。
卵は土の中に産み落とされ、ふ化するまで早くて1週間、おおむね3~4週間でふ化します。
最初からカタツムリ
水中に住む貝の仲間は卵からふ化した当初は幼生期といって親の形とは違う姿をしています。
カタツムリは貝の一種ですが、幼生期を卵の中で過ごしたあとふ化するので、すでにカタツムリの形をしています。
生まれた頃のカタツムリは半透明に見えて殻も親と同じとは言えか弱く見えます。
生まれた当初の殻は一巻半ほどしかありませんが、成長するに従って増えていき、2~3年後に5~6巻きくらいにまで成長します。
赤ちゃんのカタツムリはミリ単位の大きさなので普段目にする機会はあまりないのかもしれません。
まとめ
カタツムリは貝の仲間であっても陸上で生活しているため、独特の生態をしています。
ふ化した後のカタツムリは可愛らしく見えるの機会があれば観察してみてください。