カタツムリと言えば、誰もが幼い頃から知っている身近な生き物ですが、その産卵シーンを見たことのある方は少ないことと思います。
今回は、カタツムリがどのように産卵をし、どのように卵が孵化するのか、紹介いたします。
カタツムリの面白い生態
カタツムリは、雌雄同体といって、オスとメスがありません。
全てのカタツムリが、オスとメス両方の生殖器を兼ね備えています。
なんと、たった1匹でも自家受精を行い、産卵を行うことができるそうです。
カタツムリは動きがのんびりしていて、鳥などの外敵から狙われやすいため、確実に子孫を残せるよう、そういった機能を兼ね備えているのでしょう。
産卵、孵化について
カタツムリの産卵の時期は、6月から8月です。
共寝を行った後10日ほどで産卵します。
土の中に殻が隠れるまでもぐり、40~50個ほどのたくさんの卵を産みます。
10日~1か月ほどで卵が孵化し、赤ちゃんが生まれます。
まず卵に小さな穴をあけ、そこからくるくるとまわりながら、穴を広げて少しずつ外に出ていきます。
赤ちゃんのカタツムリは、小さく色も薄いけれど、生まれたときから大人と同じ形をしています。
生まれたばかりのカタツムリは1巻半の小さな殻を持っていますが、成長とともに殻も大きくなり、うず巻きが増えていき、2~3年後は5~6巻きになるそうです。
また、この殻の中には大切な臓器が入っていますので、カタツムリが殻と分離することはできません。
カタツムリが殻を脱いで進化したものが、ナメクジであるといわれています。
家で卵を孵化させる場合
家でカタツムリの卵を孵化させる場合は、湿らせたキッチンペーパーやスポンジの上に置いてあげましょう。
たまに霧吹きで湿らせてあげること、暗く静かな場所に置いてそっと見守ることも大切です。
親のカタツムリとは離して飼育しましょう。親が動いているときに誤って踏んでしまうのを防ぐためです。
まとめ
いかがでしたか?
カタツムリの赤ちゃんはとても小さいのですが、親と同じ形をしていてとても可愛いです。
カタツムリを飼う機会があれば、産卵や孵化の様子も観察することができると良いですね。