カタツムリの寿命はカタツムリのサイズにもよりますが、3-4年と言われています。
カタツムリの体のサイズが大きいほど長生きで、小さいほど寿命は短いようです。
ただ、産卵を行ったカタツムリの寿命は一般的な寿命よりも短く、産卵後数ヶ月で亡くなってしまいます。
なぜなのでしょうか?
産卵後のカタツムリの寿命について
産卵を行った後のカタツムリの寿命が短い原因は何でしょうか?何時間もかけて卵を産むからでしょうか?
カタツムリが産卵後に寿命が短くなるのは、産卵が原因ではないことが分かってきています。生殖行動が原因ではないかと言われています。
カタツムリは生殖行動を行うときに、ラブダート(恋失)通称“やり”と言われるもので相手を刺し、刺激をします。
恋失はカルシウムでできているので刺されると痛いですよね。
なぜ、このような生殖行動するのか不思議ですが、最近の研究によって分かってきています。
生殖行動のはじめ、つまり交尾の前に交尾相手にラブダートを突き刺し、刺激を与えるとともに、ラブダートの表面から出る特殊な分泌液を相手に注入する行為を行っているのです。
この特殊な分泌液は交尾の受精の手伝いをするとともに、相手の生殖能力を低下させることが分かっています。
つまり、自分の子孫のみを残そうという自然界の生存競争の激しさを物語っているのではないでしょうか。
この分泌液が原因か、負う傷からの細菌感染が原因かははっきりとは分かっていませんが、この行為によって寿命が短くなるのが分かっています。
また産卵によって寿命が短くなることも、種によっても違いがあるようです。
まとめ
産卵後のカタツムリの寿命が短い原因について調べてみました。
通常のカタツムリの寿命は3-4年といわれているが、産卵を行うと寿命は短くなることが分かりました。
その原因には生殖行動時のラブダートが原因で、ラブダートによって相手の生殖能力を低下させ、自らの子孫を残すという生存競争の激しさがカタツムリの中でも行われていることに衝撃を受けました。