梅雨に時期にはカタツムリを見かける事が多くなりますよね。
それは、梅雨の時期がカタツムリの繁殖と大きく関わっているからなのです。
カタツムリの繁殖
カタツムリの繁殖の時期は5月~7月頃で、この時期になると大触覚の少し後ろについている生殖口の部分が大きく膨らみます。
カタツムリは雌雄同体なので、単独でも卵を産むことが可能ですが、受精の確立を上げるためには別の個体と繁殖行動を行わなくてはなりません。
また、カタツムリは捕食されることが多いため、一度の繁殖行為でお互いが卵を産めるようにという理由からオスとメスの両方の器官を持っていると考えられます。
繁殖方法
繁殖方法は、まず求愛行動から始まり、恋矢(れんし)と呼ばれる細い槍状のものをお互いに相手の生殖口に刺して刺激します。
その後、互いの生殖器を刺しあって精子の袋を送り込みます。
ただ、カタツムリは受け取った精子を消化してしまう事が多く、このやりとりを行っただけでは、うまく受精することができないので同時に消化を阻止する液体も送り込んでいる事が、ある研究機関の調べで分かっています。
また、他の個体と再び繁殖行為を行ってしまうと、自分の精子がうまく受精しない可能性もあるので生殖減退を促す液体が恋矢を刺すことによって相手の体内で作用するとも言われています。
こうして、精子は無事に受精し産卵へと進みます。
カタツムリの繁殖行動は命がけ
カタツムリの繁殖行動は、数時間にわたって行われるため、その間に捕食されてしまう可能性も大いにあります。
また、恋矢の形はさまざまで、先が槍のような形や手裏剣のようにギザギザした形のものもあり恋矢によって体内が傷つけられ、傷の大きさによっては命を落としてしまう危険性もあります。
まとめ
カタツムリは少しでも多くの子孫を残すためオスの生殖器もメスの生殖器も両方備えており、お互いが産卵することのできるという身体の造りをしています。
これには、たくさんの敵に捕食されてしまうカタツムリにとって効率的なのかもしれませんね。
自然界の凄さを改めて感じました。