カタツムリはオスの特徴もメスの特徴も両方持っている『雌雄同体』なのです。

これは、捕食されやすいカタツムリにとって、かなり画期的な仕組みで一度の繁殖行為で二匹同時に産卵できるため、より多くの子孫を残すことができます。

 

カタツムリ 一匹 繁殖

 

カタツムリの繁殖

日本だけでもカタツムリの種類は700種類以上と多く、出会ったカタツムリが必ずしも同じ種類であるという事も少なく、

行動範囲も狭い為、別の個体に出会えなかった時の手段として『自家受精』します。

孵化率

自家受精は孵化率が下がります。

自家受精は、本来2匹で行った繁殖行動の時よりも孵化する確率が減ってしまいます。

その理由はまだ今の段階の研究では詳しい事は分かっていませんが、通常カタツムリの繁殖行為には精子の入った袋をお互いの体内に移しあう事で成立し、その際、精子を消化しないように守る液体も一緒に体内へ送られます。

また、恋矢(れんし)と言われる槍のようなもので相手を突いて傷つけることにより、別の個体との繁殖行動を行わないように生殖意欲を低下させる行動も行います。

自家受精では、多くの卵を受精させることが難しく産卵する卵の数も少ないと言われています。

 

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なぜ傷を負ってまでも別のカタツムリと繁殖行動をするのか

カタツムリの恋矢にはさまざまな形があり、槍のような形や手裏剣のような形などカタツムリの種類によって変わり、この恋矢を相手に刺し刺激し合います。

この時、恋矢は相手の体を貫通することもあり傷を負います。

傷の大きさによっては命を落とす危険もあるほどで、自家受精できる機能を備えているのにも関わらず、危険を冒してまで別の個体と繁殖行動を行うのには理由があります。

同時に受精して、二匹とも産卵することで子孫をより多く残すことができるということと、別の遺伝子を受け継ぐことにより環境の変化に対応できる強い子孫を生みだせると言われています。

まとめ

この調べで、雌雄同体という事がいかに繁殖で有利になるか、また捕食される側であるカタツムリが子孫を残して絶滅を防ぐことにベストな体の造りをしている事が分かった。

そのお陰で地球の生態系が維持されていることに感謝しなくてはいけないかもしれませんね。

 

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