今も昔も食事や食べ物に対する情熱を持つ方は非常に多くいることと思います。しかし、気を付けていないと痛い目を見てしまう時もしばしば。

カタツムリも食べられるものがありますね。その中でも熱を加えないと危険なものに注目していきましょう。

 

カタツムリ 寄生虫 熱

食用だったカタツムリに御用心

食用カタツムリと言えばフランス料理に使われるエスカルゴが浮かんできます。こちらは食用のために人の手によって管理されているので心配ありませんが、野生の方はそうはいきません。

その中でもアフリカマイマイとリンゴガイ(スクミリンゴガイとも。俗に言うジャンボタニシ)が危険とされています。

アフリカマイマイは陸生で東アフリカから発生していると言われ、世界各地へ食用として出回り、現在は温帯から熱帯地域にかけて広く分布しています。日本へはシンガポールから台湾、そして沖縄県という経路で入ってきました。

リンゴガイは淡水生で南アメリカに生息していましたが、こちらも前者と同じく食用として世界各地へ散らばり、台湾を経由して日本へ入ってきました。

日本でどちらも共通しているのは、流入したけれども時を経て需要がなくなっていった結果、廃棄や放置が続出し、強い繁殖性もあって爆発的に増えてしまったということです。

 

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加熱処理をしないと…

カタツムリだけに留まりませんが、安全に食べるためには流水で洗う、十分に火を通すことが大事です。

それらをしないでアフリカマイマイとリンゴガイを食べると、広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)という寄生虫に感染して発熱や激しい頭痛を引き起こす好酸球性髄膜脳炎という症状になってしまう確率が格段に上がってしまいます。

それらのカタツムリを食べたカエルや甲殻類を生のまま食べる、あるいは感染したナメクジがついた野菜を、そうとは知らずによく洗わないで火を通さずに口に入れることによっても感染します。

まとめ

好酸球性髄膜脳炎は2~4週間程続き、特効薬もないという恐ろしい印象を与えられますが、虫はそのうち亡くなりますし、影響が残ることもありません。

しかし、ひどい時には亡くなってしまうことも確かです。

残念なことに日本国内で一人の犠牲者が出てしまったことがあります。

用心するに越したことはありませんが、カタツムリやナメクジを観察したり触れたりする機会があれば避けたり遠慮したりせず好奇心に身を委ねて、最後に手をしっかりよく洗いましょう。

それと、食べる時はどの食材でも当てはまりますが、情熱も良いのですが加熱も大事にしていきましょうね。

 

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