子供のころに童謡「かたつむり」を良く歌いましたよね。
歌の中の一文「つのだせ やりだせ あたまだせ」とありますが、カタツムリの「あたま」は何となくあの場所ねと分かりますが、では「つの」と「やり」はどこのことなのでしょうか?
童謡「かたつむり」の歌詞の意味
カタツムリの「つの」って?
「つの」はカタツムリの頭から出ている触角のことです。
触覚は大触覚と小触覚が2本ずつ計4本あり、大触覚には先端に目がついています。また、小触覚には嗅覚や味覚がついています。
目がついていても明暗しか分からないそうです。カタツムリは視力が良くない為にぶつかって初めて触覚を引っ込めるという動作になるということですね。
では「やり」はどこ?
「やり」といわれる器官は「恋矢」と呼ばれ、一部のカタツムリが持っている器官です。
カタツムリの「やり」はカタツムリの下側(頭の下)にあり普段は見ることができません。カタツムリが子孫を残そうとするときに頭を上げてやりを出し、相手を確認、刺激をするためのものだそうです。
石灰質でできている恋矢を、良い相手を見つけたら刺して刺激をするなんて、少し痛そうですね。
また、恋矢を相手に刺す事で、自分の精子の受精率を高めることが分かっていますが、最近の研究で、この行為によって刺されたカタツムリの寿命が短くなることも分かっているそうです。
子孫を残すためにカタツムリもがんばりますね。
まとめ
梅雨になると良く見かけるカタツムリですが、なかなか生態についてまで詳しく知る機会がありませんでした。
今回、童謡「かたつむり」の歌の歌詞からふと思った疑問を調べてみてカタツムリについてその一部を知ることができました。
カタツムリの“つの”には視覚や嗅覚があること。
“やり”には子孫を残そうとしたときに相手を確認し、刺して刺激をするためのもの。
やりによって受精率が高まるが、相手のカタツムリの寿命は短くなること。
梅雨の時期にカタツムリを見かけたら子供心にもどって観察してみたくなりましたね。