なかなか知られることのないカタツムリの体の不思議。
例えばその一見巻貝のように見えるカタツムリの殻は一体どうなっているのか?
取ってしまったらナメクジと見分けがつかなくなってしまうのか?
その小さな体には色々な秘密が隠されています。
カタツムリは生まれた時からカタツムリ
カタツムリはそもそもヤドカリのように新しい貝を探して被り生活する動物ではありません。そもそも陸には貝等はありません、しかも動きの遅い生物ですので、探している間に寿命を迎えてしまうかもしれません。
実は、カタツムリは卵からかえる時には、その親同様に殻を持ち孵化して産まれてくるのです。
そもそもカタツムリとナメクジは産まれる時からその姿は違うのです。
カタツムリの殻はカタツムリの体の一部で、その個体によって時計回りと同じ右巻き、左巻き両方の巻き方があります。
圧倒的に右巻きのカタツムリが多いのですが、まれに左巻きのカタツムリもいるそうです。
左巻きのほうがヘビ等の天敵からは身を守れる事が多いようです。
それはヘビの体の構造が右巻きのカタツムリを食べるのに適しているからです。
天敵から体を守りやすい左巻きのほうがカタツムリは寿命が長い事が判明しています。
右巻きと左巻きの優位性
ですが、このカタツムリは右巻きと左巻きが出会っても共寝をする事が物理的に無理だそうで、左巻き同士が出会う確率は本当にまれで子孫を残す事ができません。
その時は自家受精で子孫を残すしか手立てがありません。
ですので、右巻きが圧倒的に多いようです。
カタツムリの殻の役割はそれによって体の乾燥を防いだり、外敵の攻撃から体を守ったり、色々な役割を果たしています。
人間に例えるなら免疫と骨に近いと思います。
それがもしも無くなってしまったらどうなるでしょうか?
結論から言えば、カタツムリは殻をなくしてしまったら感染症や乾燥により、命を落としてしまいます。
決してナメクジとして生きていけるわけではありません。
まとめ
カタツムリを見つけたら右巻き、左巻きを観察してみると面白いかもしれません。
ですが、その殻を割ったり、取ろうとはせずにそっとしておいてあげてください。
それがないと彼らは亡くなってしまうのですから。