カタツムリといえば、雨になるとどこからか現れる、皆さんよくご存じの不思議な生き物です。
私たちは幼い頃からカタツムリを知っていますが、その生態については知らないことが多いかと思います。
今回は、カタツムリの不思議な生態について紹介いたします。
カタツムリがコンクリートを食べる
カタツムリがコンクリートを食べるということは、皆さん知っていましたか?
カタツムリは固い殻を持っています。
その殻は主に炭酸カルシウムでできており、石灰質を塗り足しながら大きくしていきます。
カタツムリは成長にあわせて殻も大きくしていく必要があるので、カルシウムをたくさん摂取する必要があり、そのためにコンクリートを食べることがあるのです。
カタツムリの殻の中には、内臓が入っています。胃や心臓、肝臓、生殖器など、大切な臓器です。
それらを守るために、カタツムリにとって、カルシウムをたくさん摂取して固い殻を作ることは必要不可欠なのです。
雨の日に、ブロック塀やコンクリートの壁などに張り付いているカタツムリをよく見かけますよね。
これは、雨に濡れたコンクリートから染み出す炭酸カルシウムを摂取するためだったのです。
カタツムリの歯
しかし、あの固いコンクリートを、カタツムリはどのようにして摂取しているのでしょうか。
実は、カタツムリには歯があるのです。
1列80本の歯が、150列もあります。合計で、1万2000本もの歯があります。
歯といっても人間の歯とは異なり、歯舌といって、おろし金に似たような小さな歯がびっしりと生えているそうです。
また、ダンゴムシもカルシウムを摂取するために、コンクリートを食べることがあるそうです。
雨が降ると、カタツムリと同時に見かけるのがナメクジですが、なんとナメクジとカタツムリの違いは、殻があるかないか、ということだけだそうです。
カタツムリが進化したのがナメクジであるという説があります。
しかしカタツムリの方が、可愛らしい印象がありますね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、カタツムリの生態について紹介いたしました。
カタツムリといえば、柔らかそうなイメージがありましたが、コンクリートを食べることができるほどの固い歯があるということに、驚きですね。
雨の日にはぜひカタツムリを観察してみてください。