地球上に存在している生命の種類は数えきれないぐらいあります。

人間は自分達も含めてそれらを分類し、わかりやすいように区別してきました。

では背中の貝殻以外はとてもよく似ているカタツムリとナメクジはどこに入るのでしょうか?

カタツムリ ナメクジ 仲間 何科

分けられる仲間達

専門的に見ると区別しにくい種類や、少々ややこしい分類もありますが、今はそれを抜きに分けていきます。

多細胞生物で卵子と精子の結合によって起こる細胞分裂で子孫となる胚を形成し、他の生命、あるいは物質を食べることによって栄養を得て成長するものを動物界としています。

次にどういう体をしているかで分けられ、カタツムリとナメクジは対内外に骨格を持たずにカルシウムでできた殻を持つ、または持っていた軟体動物門に入ります。

ここにはイカとタコ、貝、ウミウシ、クリオネなども入ります。

続いて、見た目や体の特徴によって細かく分けられ、サザエやアワビ、カタツムリ、つまりは巻貝を持ち、腹の筋肉が発達した足で這いまわることのできる腹足網(ふくそくもう)、そこから肺で呼吸できるものとして有肺目(ゆうはいもく)になります。

 

生息地や特徴で名付けられて、その名前の後に続いて「~マイマイ科」と「~ナメクジ科」になります。

例えば「ニッポンマイマイ科」や「コウラナメクジ科」などです。

更に細かい生息地や違いなどによって、世界共通の学名が付けられます。

それぞれの国や地域で呼ばれる一般的な名前とは別に、学会等では一律で通じる名前をつけようという動きです。

「和名:コベソマイマイ(学名:Satsuma myomphala)」が一例です。

学名もそうですが、一般的な名前を付けられる時に発見した人の名前が使われることもありますね。

つまり、「動物界>軟体動物門>腹足網>有肺目」まで共通し、最後に「マイマイ科」と付くのがカタツムリ、「ナメクジ科」と付くのがナメクジになります。

 

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結局、カタツムリとナメクジは背中に貝殻があるかないかだけで分けられるだけの同じ仲間で、広く言えば貝類ということになります。

ナメクジも元はカタツムリと同じく貝殻を背負っていたのですが、環境に合わせて時代と共に変化して貝殻を作ることをやめたのです。

まとめ

見た目がまったく違っていても共通の特徴を見つければ元は同じ仲間だったのかと驚きつつも納得できるものがあります。

どうして分かれていったのか、こんな想像もしない形になったのかを考えたり知ったりすると生命の可能性と不思議さには終わりが見えないと思い知らされます。

物語などで描かれる架空の動物はあながち間違いじゃないものもいるかもしれません。

 

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